学生の広場
慢性腎不全患者の看護—死に至った患者の看護を通して学んだこと
牧 良子
1
1日本赤十字武蔵野女子短期大学看護科
pp.195-200
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923030
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はじめに
今日,全国で3万人以上の患者が長期透析を続けながら延命し,また多くの人が社会復帰に成功している.しかし,その基本にある腎不全の重篤さというものについて,私たちはややもすると忘れがちになっていないだろうか.
腎不全はその身体的病変により,患者の心身の活動能力や抵抗力を減弱させ,また心理社会的特殊性によって負担を増加させている.慢性腎不全患者が一生透析を受け続けていかなければならないという事態は,患者のその後の生き方に大きく影響を与えている.
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