素手でつかむ看護 心に残るマラウイでの生活・11
アフリカンメディスンと習慣
工藤 芙美子
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.1309
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922906
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私たちのアフリカに対するイメージの中に‘まじない師’というものがある.彼らはアフリカンドクターと呼ばれ,薬を与えたり,お告げをしたりして高いお金をもらっている.時々一晩中聞こえてくるタイコの音は,ヤオ族の割礼祭であったり,呪いをかけられた人が呪いの解けるまで踊り続ける音楽でもあった.
ネパールで長い間医療活動を続けてこられた岩村昇先生は,‘彼らの使っている薬を分析してみると化学的な根拠がある。薬の正しい使い方がされると,彼らはすばらしい医師である’と言われた.しかしマラウイではこのアフリカンドクターを見つけることが難しく,彼らの協力を得ることはできないことだった.
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