思春期の臨床・7
精神病理[2]
小倉 清
1
1関東中央病院精神神経科
pp.1289-1292
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922900
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家庭内の緊張した人間関係
核家族化が親子の関係を複雑なものにしている
社会文化的な要素,教育の問題に続いて,思春期の人人の精神病理を考える上で大切と思われるのは,家庭内における人間関係という要素である.人の性格の基礎は,主として家庭の中における人間関係を通して作られていくものと考えられるが,このことはまた同時に,精神病理を考えていくのにも大切な役割をもつといえよう.
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