ベッドサイドの看護
チェックリストをもとにした糖尿病患者の継続看護
太田 留美子
1
1青森市民病院4階東病棟
pp.1149-1153
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922870
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はじめに
近年,生活水準の向上とともに糖尿病患者は増加の傾向にあり,合併症を併発していることが多く,視力障害,心・脳・血管障害のため日常生活が著しく障害される.これらの合併症の発現・進展を抑えるためには,患者自身が病識をもち,正確な知識を身につけることが重要である.当病棟の糖尿病患者は1979年11月から1981年3月末日まで全入院患者数の20%を占めており,その48%が合併症を併発した再入院患者である.
再入院の原因を見直した結果,①病気を理解していない,②退院後の生活管理ができない,③家族の協力が得られない等が分かり,糖尿病患者の指導の充実のためには,外来と病棟が連絡を密にし,継続した看護が必要と考えられた.従来,病棟と外来はそれぞれ連携性に欠けた独自の指導をしており,外来では患者の情報を得ることに時間を要しており,それらを改善するため,患者の把握が容易にでき,スムーズに指導が継続されるようなチェックリストを考案した.
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