特集1 ‘呆け老人をかかえる家族の会’
呆け110番—各地での試み
‘アサヒ老人家族相談’
大國 美智子
1
1近畿大学医学部
pp.884-886
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922783
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‘アサヒ老人家族相談’の開設
呆け老人をかかえる家族を支えるために,ボランティアの人々が,大阪朝日新聞ビルの3階に集まったのは,昨年5月19日の夕刻であった.朝日新聞大阪本社の有志の方々を中心とし,呼びかけに応じて集まった19名が,テーブルを囲み,今後の‘家族の会’をどのように育てていくか,‘相談事業’をどのように展開していくかの2点にしぼって,熱心な話し合いをした.それからおよそ2か月の後,相談事業としては,‘アサヒ老人家族相談が7月16日に開設され,家族の会は,‘大阪家族の会’として,7月19日より大阪独自の運営を開始した、
このように,大阪において順調なすべり出しをみせたことの背景には,まず何よりも,非常に熱心な方々がおられたことを挙げなければならない.しかしながら,そればかりではなく,大阪には,こうした事業を支える幾つかの動きがすでに3-4年前からみられており,機運が熟して発足の運びになったとも言うことができる.
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