特集1 ‘呆け老人をかかえる家族の会’
呆け110番—各地での試み
呆け110番Q & A
山本 孝之
1
1医療法人早蕨会山本病院
pp.887-889
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922784
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‘呆け110番’開設の趣旨
はしかやカゼの看護は,誰でも常識として知っていますが,呆けの看護は,現在の日本ではほとんど誰もが初体験ですので,いつどんなことが突発的に起こるかも知れない呆け老人を抱えたご家族は,一瞬たりとも気の休まることのない毎日を過ごしていらつしゃいます.そして,失禁の後始末もしなくてはならず,山のような洗濯物も片づけなくてはならず,その上,一晩中騒ぎたてる老人のお付き合いでさっぱり眠れないので,ご家族は心身ともに疲れきって,ダウン寸前というのが実情だと思います.
そこで,私たちは少しでもご家族の心身の負担を少なくするのに役立てばと考えて,‘呆け110番を昨年6月1日より開設し,年中無休で待機しております
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