バイタルサイン・17
血圧[2]—血圧の測定方法
道場 信孝
1
1ライフプランニングセンター研究教育部
pp.844-845
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922775
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血圧の測定は,通常,間接的な方法で行われるが,それらには触診法,振動法,聴診法,超音波法などがある.いずれも動脈内圧を測定する直接法と比較して完全に一致するものではなく,指定された方法で正しく測定されたとき初めて,近似的に一致するものであるから,それぞれの方法について,その原理・適用・方法などを理解しておく必要がある.
触診法は古くから用いられている.これは収縮期圧の測定の際の目安として,コロトコフ(Korotkoff)音による聴診法の前に行われているが,触診法でもかなり正確に拡張期圧が測定できることはあまり知られていない.写真1,図1に示すように,駆血帯の下縁で触診される上腕動脈から収縮期圧と拡張期圧が得られる.
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