特集 今日から役立つ高血圧診療のノウハウ
実地診療で評価すべき血圧,臓器障害の指標
中心血圧測定方法
冨山 博史
1
1東京医科大学内科学第二講座
pp.1356-1359
発行日 2013年8月10日
Published Date 2013/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106927
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ポイント
◎動脈内血圧は中枢と末梢で異なり,大動脈圧(中心血圧)は臓器障害や心血管疾患発症の予測指標として注目されている.
◎橈骨動脈の圧脈波形解析から非侵襲的に中心動脈圧を推定することが可能となり,その方法として伝達関数を使用する方法,橈骨動脈波形第2ピークを使用する方法がある.
◎従来,中心血圧は直接カテーテルにて測定されていた指標であるが,一般的に非侵襲的中心血圧測定は,間接的に測定された上腕動脈血圧にて較正される.間接測定の血圧は直接測定の血圧より低値を示し,中心血圧レベル評価には注意が必要である.
◎カルシウム拮抗薬,レニン-アンジオテンシン系阻害薬といった血管拡張性の降圧薬は中心血圧降下作用が大きいとされる.
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