学生の眼
医学生と看護学生の喫煙に対する認識調査—禁煙指導をする者としての姿勢を考える
五十嵐 裕子
1
1横浜市立大学医学部付属高等看護学校第2看護科
pp.430-433
発行日 1981年4月1日
Published Date 1981/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922764
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はじめに
昭和53年度の神奈川県下看護学生の研究発表で,看護婦の喫煙者率は一般女子の喫煙者率の2倍以上に及び,また43.2%の看護婦は,喫煙者が患者に禁煙指導をすることに対し‘仕事上,当然と考えている’という報告があった.しかし私たちは,喫煙者が患者に禁煙指導をしていく場合に,そのこと自体が説得力を欠くのではないかと考え,その点を看護婦がどう認識しているかと疑問を感じた.医師の喫煙者率は,平山雄氏の調査によると一般男子の約1/2であった.
このことから私たちは,将来医療従事者の一員となる医学生・看護学生たちが,喫煙に対しどう認識しているのかを調査し,禁煙指導をする者としての姿勢を考えようと,この研究に取り組んだ.
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