滅菌と消毒・2
滅菌法の実際[1]—高圧蒸気滅菌法
林 和枝
1
1国立千葉病院中央手術室
pp.989-992
発行日 1980年9月1日
Published Date 1980/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922696
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高圧蒸気滅菌法とは
高圧蒸気滅菌法とは,適当な温度および圧力の飽和水蒸気中で加熱することによって,医材などに付着している微生物をすべて殺菌する方法をいう.この高圧蒸気滅菌器(オートクレープ)による滅菌法は,病院などで医材の滅菌法として広く一般的に行っている.
オートクレープ滅菌法の利点は,多量の物品を比較的短時間で滅菌できることにある.しかも,滅菌された医材の使用にあたっても,人体にとって無害であり,また滅菌に要するコストも安価で経済的なことである,しかし欠点としては,高圧・高温であるため損耗が大きく,医材の材質によっては利用できないものもあることがあげられる.
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