看護ミニ事典
森田療法/アルファ・フェト・プロテイン(AFP)
岩井 寛
1
1聖マリアンナ医科大学精神科
pp.449-450
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922677
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森田療法は1921年頃,森田正馬によって創始さた.神経質,心身症の治療には非常に効果がある.森田は,クレペリンの素質論にヒントを得て,“神経質”という神経症者の分類を行った.彼は偶然の機会に臥褥の効果を知り,ビンスワンゲルの生活規法からヒントを得て作業療法中心の治療法を確立した.精神分析療法が精神内界(無意識)に深く立ち入って葛藤を明らかにし,疾病の原因を排除しようとするのに対して,森田療法は不安の葛藤をそのままに認め(あるがまま),一方日常行動の変化を計って,それを内的洞察にまでもってゆこうとする.
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