輸液 ある個人教育の経験より・4
維持輸液
和田 孝雄
1
,
近藤 和子
2
,
梶原 めぐみ
3
1慶応義塾大学医学部内科
2慶応義塾大学病院
3慶応義塾大学医学部付属厚生女子学院
pp.417-420
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922670
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基礎輸液は学問的な概念
維持輸液は実際的な概念
近藤 今までのお話から,基礎輸液量というのは単なるひとつの概念にすぎないと考えてよいのでしょうか.
和田 そうですね.こんなものが生体に本当にあるのか疑問です.患者さんが‘基礎状態にある’なんていわれても,なんだかわかったようなわからないような感じですね.だから,これはお話としてあるのであって,実際問題として病棟で出てくるのは維持輸液になるわけです.
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