連載 ケーススタディ[ナースのための心理的アプローチ]・12
人の足を何だと思ってるの,私の足を返してよ!—事故で片足を切断したTさんの〈対象喪失〉
渡辺 俊之
1
,
保坂 隆
2
,
篠塚 みち子
3
,
筒木 輝子
3
,
斎藤 久美子
3
1東海大学医学部精神科
2東京都立駒込病院神経科
3東海大学大磯病院リハビリ病棟
pp.1154-1157
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922420
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Tさんのプロフィール
生活歴:63歳,主婦.40歳で夫と死別し,現在34歳の娘との2人暮らし.仕事はサウナの洗濯係.
現病歴:仕事中に,大型洗濯機を止めようとしてペダルを踏んだところ,足を巻き込まれ,右膝部以下離断の状態で救急病院を受診した.緊急手術で血管吻合を含む再接着術を試みたが,血行不良のため,翌日右大腿切断術を施行した.2ケ月後,義足作製とリハビリテーションの目的で当院に転院してきた.
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