PROFILE
リア・ケネア—プライマリナーシングを研究するエチオピアからの留学生—『日本での経験をいかに生かすかが今後の課題です』
学
pp.907
発行日 1989年9月1日
Published Date 1989/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922363
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「どうして日本なのか」リアさんに会う前にまず頭に浮かんだ疑問がこれだ.遥かエチオピアから,欧米ではなく日本へ来て看護について学ぼうと思った理由には,大変興昧があった.リアさんはちょっとはにかみながら答えてくれた.「日本が見てみたかったんです.エチオピアにも多くの日本製品が輸入されていて,親しみを感じていたんですね.それに留学生の授業は英語で行なわれると聞いて安心して」
エチオピアの看護学校を卒業し,アメリカで学位を得たリアさんは,1983年その好奇心を胸に日本へと渡る.その時は日本語はもちろん,日本についての知識もほとんどなかったと言う.「知識がないばかりか,ちゃんと情報もつかんでなくて.結局「授業は英語』と言うのは間違いだったんです.それに,すんなり修士課程に入学できると思っていたのも違っていました」
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