PROFILE
塩田きさの—91歳!現役で平和活動に取り組む,『あけぼの会』の名付け親—『若い会員さんの手助けができればと思っています』
学
pp.71
発行日 1989年1月1日
Published Date 1989/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922181
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塩田さんの人生は正にドラマだ.それ故,今の塩田さんはそれらを乗り切ってきた内なる力をみなぎらせ,その年齢を全く感じさせない.が,決して若い頃から丈夫だったわけではない.
「兄弟6人の中では一番弱くって,名前でなく「弱チン,弱チン』て呼ばれてましたね.だから,両親は姉たちと違って女学校にはやらず,家の近くにおいておこうと考えていました」しかし本人のたっての希望で大阪の女学校には進学したものの,結核のため帰郷を余儀なくされる.「もう手遅れと言われてからは,当時としては贅沢な食事をさせてもらったりして,ずっと療養していました.ところが,この手遅れが治ったんです」塩田さんを救ったのはお灸だった.この出来事以後,東洋医学の重要性を信じることになる.
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