特集 ターミナルケア—地域での取り組みを中心に
在宅ターミナルケアの経済的・質的側面を考える—白十字診療所所長 佐藤 智氏に聞く
林田
,
本誌編集室
pp.1198-1202
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922153
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—先頃,佐藤先生は医学書院から『これからの在宅ケア—「ライフケアシステム」の経験から』という本を出されました.この本を書かれた動機について先生は,在宅ケアが医療費抑制の面から語られすぎているということと,今まではマニュアルという形で出されている本がほとんどで,医療の現場から,基本的な考え方と実際の進め方について書かれた本がないというふうにおっしゃっておられますね.
逆に私などが看護婦さん方の議論を伺っていますと,ともかく家でみるのが一番いいというように,在宅ケアをある意味では情緒的な部分でとらえすぎているのではないかと感じることがよくあります.基本的にはそうなのかもしれませんが,なぜそうなのかを明らかにしないとどうも説得力に欠けるような気がします.
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