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医療情報学
開原 成允
1
1東京大学医学部付属病院中央医療情報部
pp.1168
発行日 1988年12月1日
Published Date 1988/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922147
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医師や看護婦が行なっている医療行為を考えてみると,例えば次のようなものがある.患者と話をして,その訴えを要約して記録する.愚者の訴えから診断や次に行なうべき検査,治療を考える.検査を依頼用紙によって検査部へ依頼する.処方箋を書いて薬剤部に薬を出してくれるように頼む等である.これらの行為は実は全て「情報」を扱っている.
患者の訴えを聞くことは「情報収集」であるし,診断を考えることは,収集した情報を「処理」することである.検査を依頼することは「情報の伝達」であり,診療録を書くことは「情報の蓄積」である.こう考えてみると,医療には「情報」を扱う部分が著しく多い.ある人はこの部分が医療の70-80%を占めるとも言う.
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