連載 医のなかの想い—ドクター“のぞみ”の院内日誌・23
それぞれの別離(わかれ)
小笠原 望
1
1高松赤十字病院第1内科
pp.1132-1133
発行日 1988年11月1日
Published Date 1988/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922139
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「婦長さん!本当はあんまり仲良くしたくないんですが,また患者さんをお願いしたいんです」「私も先生と仲良くしたくないわ」山地婦長さん(東4病棟,ICU)が電話の向こうで笑いながら,患者さんの受け入れをOKしてくれた.
ここのところ,私はICUに出ずっぱりである.患者さんの家族に腹を立てたりするものだから(前号参照)罰が当たったんでしょう.あれから1か月,私のかかわる患者さんが次々大変になり,ICUにいる時間が多くなっている.
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