特集 ターミナルケアを考える
最終末期に病棟看護婦が気をつけなければならないこと—虎の門病院看護婦・澤井映美さんに聞く
内布 敦子
1
1東京女子医科大学看護短期大学
pp.1091-1096
発行日 1988年11月1日
Published Date 1988/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922129
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今や,癌などの治療不可能な病気によって亡くなる人は,そのほとんどが病院などの医療施設で終末期を迎える.必然的に多くの人々が人生の最後の時に我々看護婦とかかわりを持つことになる.それは同時に,医学が既に為す術をなくし,看護の力が大いに試される時でもあるのだ.
人間が死ぬという極めてプライベートな出来事を制約された施設の中で,どこまで充実させて迎えさせてあげられるだろうか.終末期には多くのことを配慮しなければならなくなってくる.ここでは,主に病院などの医療施設で働く看護婦が,どのような点に気をつけて終末期を援助していけばよいか考えてみることにする.
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