連載 医のなかの想い—ドクター“のぞみ”の院内日誌・21
婦長さんの天眼鏡
小笠原 望
1
1高松赤十字病院第1内科
pp.926-927
発行日 1988年9月1日
Published Date 1988/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922093
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外来がやっと一山越えた昼過ぎ，東7病棟の真部係長さんが訪ねて来た．その顔がひきつっていて，ただごとでないことはすぐわかった．
「先生，藤堂婦長さんがおかしいんです．カンファレンスで言うことがわからないんです」「今，婦長さんはどこ？」そう聞きながらこの頃の疲れた婦長さんの顔を思い浮かべていた．
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