喫茶ロビー
スウェーデンの老人福祉
井口 傑
pp.388-388
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_388
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スウェーデン留学時代の恩師,Oreldo教授のお宅に数十年ぶりに夫婦して訪ねた.古都ウプサラの郊外の丘に建つ,白い大きな木造二階建ての建物である.教授の父親が一世紀以上も前に個人病院として建てた建物で,部屋数も多く広くて立派な館で,留学時代にお邪魔した時には親子三代の大家族が住み,多くの使用人で賑わっていた.しかし,すでにご両親は亡くなり,私が共に学んだ2人のご子息も立派な整形外科医となり,結婚して独立した今は大きな館に90歳近い老夫婦の二人暮らしである.奥様がAlzheimer病と伝え聞き,訪問を躊躇していたが,奥様も会いたがっているからと昼食に招かれ,思い切ってお見舞い方々ご自宅をお尋ねした.
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