PROFILE
—小田 生子—糖尿病の栄養指導に情熱を傾ける—「糖尿病の人をみるとほっておけないんです。」
pp.273
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921669
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「1970年に母が糖尿病で亡くなりました.まだ60歳だったんです.糖尿病性昏睡が7日間続いて…….私は京都にいたものですから,もういよいよだめだという時に連絡をもらって,駆けつけて,母の枕元で『母さん生子よ』と大声で叫んだんです,すると母がぽろっと涙を一粒こぼして……,それでこと切れました.
そのころ私が糖尿病のことをもっとよく知っていて,母のそばについていてきちんとした食事療法などをしていたら,60歳という年で母を亡くさずにすんだろうと,すごく悔やみました.私が糖尿病に人一倍強い関心を抱くようになったのは,これが原体験になっているのです」
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