ワードスキャン
アタッチメント
横尾 京子
1
1大阪府立母子保健総合医療センター
pp.1224
発行日 1986年11月1日
Published Date 1986/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921559
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親子はどのようにしてお互いの人間関係を築きあげ,また乳幼児期における様々な人間関係は,その後の人間形成にどのような影響をもたらすのだろうか.これらの疑問は心理学の領域のみならず,私たち医療に携わるものにとっても重大な関心事である.
Bowlbyは,子どもの母親に対する結びつきを重視し,‘子どもが他の特定の人物との間で形成する愛情的な結びつき’をアタッチメント(attachment:愛着)と称した.さらに,‘子どもには1人の特定の人物(母親)に愛情を抱く生来的傾向(monotropy:一元性)があり,この母親への主要なアタッチメントは,他の副次的な人物に対するアタッチメントとは異なる’と論じた(1961年).
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