特集 夜勤—看護が試される時
ある晩,眼科病棟で—眼科病棟での夜勤看護を考える
川畑 公子
1
,
近藤 玲子
1
1自治医科大学付属病院眼科病棟
pp.1011-1016
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921512
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はじめに
‘夜勤’それは社会の大半が安らぎ,そして眠りに就いている時仕事をする,看護婦にとっては宿命的な勤務である.せめで今夜の夜勤が平穏でありますように’と願うのはだれしも同じであろう.看護婦にとって夜勤が平穏であるということは,とりも直さず患者さんの状態が安定していることであり,患者さんにとっても望ましいことである.夜勤の平穏はその時の勤務者だけで意識的につくれるものではなく,24時間継続する看護の日勤あるいはそれ以前からの看護の結果でつくられる部分が多いことを考えると,各自が自分の責任を自覚し,先取りの良い看護を言指す必要があると考える.
ここでは,視力障害者と老人を多数預かる眼科病棟での,①事故防止対策,②ある日の夜勤,③起こりやすい事故事例について書いてみた.
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