特集 新人を迎える—受け入れる側,受け入れられる側
新しい職場でのチャレンジ—病棟からホームケア相談室への勤務となって
木下 由美子
1
,
和田 妙子
1
1日本大学板橋病院ホームケア相談室
pp.415-420
発行日 1986年4月1日
Published Date 1986/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921380
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はじめに
今回,原稿依頼を受けたきっかけは,昨年6月に行なわれた東京ホームケア研究会の公開研究会で,当室に4月から勤務となった和田さんが,病棟看護と訪問看護の違いに悩んでいると発言したことによるらしい.同じ看護でありながら医療施設内の看護と患者宅での看護の相違に,ナース自身がどのように悩み適応していくのか,その過程でどのような教育がされていくのか,興味を抱かせる結果となったようだ.
ホームケア相談室では訪問看護や外来での教育相談や療養相談,電話相談などの業務をしている.病棟看護の経験だけしかないナースが,業務の中から何を発見して自分の看護観を問い,悩んだのか,ありのままの姿を紹介することで,卒後教育を含めた看護教育に何が不足しているのか,また,看護の本質とは何かを改めて考えてみる機会としたい.構成は日常業務の体験から和田が何を問題とし,木下が先輩としてどのような解決法があり得ると考えたか,対談形式でまとめてみた.
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