NURSES' VIEW
いま新たな登り口に立って
雨宮 久子
1
1山梨勤労者医療協会石和リハビリテーション病院
pp.145
発行日 1986年2月1日
Published Date 1986/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921320
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間もなく10年,リハビリテーション医療に携わり1つの節目を迎えようとしている時に,私は今までつかみかけていたものが泥沼の中ヘプスプスと埋められていくような苦しさを感じた.PT.OT.ST.MSWと多くの職種の中で,看護婦でなければできないことは何なのだろう?リハビリテーション医療における看護の技術とはどんなものだろう?こんな自問自答を繰り返している時,‘看護の現場に生起する諸問題の解決に向かう方法の検討など,現実の看護実践に根ざした研究や教育を行なうことを目指しています’という臨床看護学研究所の第1回研修生の募集を知った.
募集締め切りまであと3日,職場や自分の生活にどんな変化が起こるかなど充分に考える間もなく,それが今までの実践から確信を掘り起こす唯一の道だと思えた私は,急いで応募の手続きをした.採用の通知を受け取った後,総婦長や職場に相談し,1週間に1日,有給か代替休を取ることが保障された.
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