寝たきり起こし―そのメカニズムとモノ選び・16
立つ・歩く
窪田 静
1
,
河添 竜志郎
2
1健和会補助器具センター
2熊本住まいづくり研究所
pp.646-652
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902388
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寝たきりでない状態とは,起き上がって座ることにほかならない.だから,能力と環境に応じた移乗方法を選択しましょう,よい座位保持用具を準備して,きちんと座らせましょう.そのためには……というのが,これまでの連載の骨子でした.ですから,前回(「床からの立ち上がり」)からの内容には違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれません.しかし書き手の側は,“寝たきり起こし”の範囲を気にしつつ,でもやはりこれも必要だろうという判断のもとに,テーマを選択しました.
「這えば立て,立てば歩め」という言葉があります.座ったのなら立とうよ,歩こうよ,というのは分かりやすい流れでしょう.実際,長く寝たきりだったにもかかわらず,支援の結果歩けるまでになった経験もお持ちではないかと思います.そういう場合には,当然このシリーズは役に立つはずです.
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