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特集 薬剤投与と泌尿器科的副作用―泌尿器科医の必須知識
排尿困難・尿閉をきたす薬剤
Drugs possibly inducing dysuria/urinary retention
荒木 勇雄
1
,
水流 輝彦
1
,
影山 進
1
,
岡田 裕作
1
Isao Araki
1
,
Teruhiko Tsuru
1
,
Susumu Kageyama
1
,
Yusaku Okada
1
1滋賀医科大学泌尿器科
キーワード:
薬剤
,
下部尿路機能
,
排尿障害
Keyword:
薬剤
,
下部尿路機能
,
排尿障害
pp.561-565
発行日 2012年7月20日
Published Date 2012/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102851
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要旨 下部尿路(膀胱・尿道)機能は,中枢・末しょう神経および膀胱・尿道平滑筋,外尿道括約筋によって制御されている。これらの神経,筋肉に作用する薬剤は下部尿路機能に影響を与える可能性がある。この理解のうえで,下部尿路症状を主訴に受診した患者に対しては病歴や現在の服用薬について詳細に聴取する。薬剤性の尿排出障害と考えられた場合には,原因薬剤の中止や変更の可否について早急に問い合わせる。排尿障害治療薬(α1ブロッカーやコリン作動薬)の投与が必要と判断した場合には,原疾患の悪化(副作用)防止のために主治医との緊密な情報交換が重要である。尿路合併症を有する場合には,持続あるいは間欠導尿(間欠的自己導尿)が必要となる。
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