グラフ
石仏の里に息づく訪問看護—大分県真玉町役場の保健婦活動をみて
岩下 守
,
麻生島 愛子
1
,
宮本 宗十
,
本誌
1真玉町役場
pp.1212-1217
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919383
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真玉町は大分県国東半島の西中部にあり,周防灘の美しい海と草深い山にかこまれた静かな町である.国東半島独特の石塔(国東塔)や磨崖仏などの‘野仏の里’として,また最近ではハウス栽培の真玉スイカ作りで知られるこの小さな町は,一方ではまた人口の高齢化が目立つ過踈の町でもある(総人口4868人のうち,65歳以上の老人が約23%を占めている.
こうした老齢化とともに脳卒中の後遣症や慢性疾患に苦しむ老人たちが増えてきたので,町役場では昭和53年度から‘老人保健医療総合開発事業’をスタートさせ,專任保健婦の麻生島愛子さんを中心に,老人の健康づくりとリハビリテーシヨンに町ぐるみで取り組んでいる.その内容は次のようなものである.
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