PROFILE
秋山智—患者が求めているのは男でも女でもない「人間」なんですね
吉
pp.945
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920857
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神経内科病棟で働く看護士
病む人に差し伸べる手は,武骨な男の手ではなく,柔らかな女性の手の方がいいにきまっていると,人類の病む歴史とともに考えられてきたようである.そして,現在でもその考えはゆるがず,病む人を看取るプロの大部分は,看護婦という女の人である.
数年前より,看護する人を男であれ女であれ,看護者とあえて書く人は増えてきているが,いまだ少数.看護士という言葉からは,暴れる精神科の患者を押さえつけるために必要な人,という古い古いイメージを持つ人は多い.あの宇都宮病院でパイプを持って患者を殴る看護助手に,看護士のイメージをダブらせた世間の人もいるかもしれない.現役の看護婦でさえ,看護士は精神科との偏見を持つ人も多い.
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