特集 リハビリテーションとしてのストーマケア
ストーマ造設患者の手術前における受容過程と看護
金山 弘代
1
,
片山 徳子
1
,
藤原 順子
1
1岡山大学医学部付属病院第2外科病棟
pp.877-883
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920843
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
患者がストーマを造設して社会復帰していく過程には,様々な障害や困難が予測される.筆者らは,こうした障害や困難を克服していく過程,すなわち患者がストーマから心理的・身体的に自立し,実生活の中で適応していく過程が,ストーマリハビリテーションであると考える.その中でもとりわけ,術前になされるリハビリテーションは,患者の自立に大きな影響を及ぼす.
進藤は‘術前の看護指導いかんによって患者の受容性も精神構造も変化して,手術後の看護が大きく影響される.1)と指摘している.しかしながら,こうした認識に基づいた術前看護が十分なされていないのが現況と思われる.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.