ちょっと一言 総婦長のつぶやき
幼児の目
内田 卿子
1
1聖路加国際病院
pp.565
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920774
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ある日,新聞を読んでいたら次のような記事が目にとまった.
—ベビーカーに乗せられて,母親と街を散歩していた2歳の女児が,あるマンションの窓から煙の出ているのを見つけて,‘ママ,あのおうちからゆげが出ている’と言ったその言葉で母親が出火に気づき,管理人に連絡,119番に通報した.消防署からハシゴ車など15台が出動し台所の天井をこがしただけで消し止めた.お手柄の女児は同消防署員から‘煙はどんなふうに出ていたの’と事情聴取(?)されると,目を白黒させて片言まじりに‘ゆげいっぱい!’‘モク,モク’と答えていた—という内容である.
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