ベッドサイドの看護
看護過程におけるアセスメントを試みて—肝硬変の—事例より
仲 由美子
1
1国立別府病院
pp.1042-1044
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919947
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看護過程の概念は,1973年にアメリカ合衆国より導入された看護における問題解決の過程で,アセスメント,看護診断,計画立案,実施,評価の5段階,あるいは看護診断を除く4段階から成り立つ.この中でアセスメントとは,情報を収集し問題を解決することで,収集された情報の意味するものを解釈して意味づけし,問題の所在を判断することである.
ここに取り上げた事例は,5年前に肝硬変を初発以来,黄疸,腹水の症状が一進一退を繰り返し,徐徐に悪化しており,更に夫が10年ほど前に同疾患で死亡し,予後を身をもって体験しているため,看護のアプローチの方法に悩む場面も多かった.
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