にちようひまわり 障害児のデイ・ケアへの試み・6
可能性を開くプログラムづくり
姥山 寛代
1
,
大堀 孝雄
2
1北病院医療社会事業部
2東海大学社会体育学科
pp.74-77
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919761
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多様な障害をもち,さまざまな年齢構成の子供集団を,どのようなプログラム作りをして,その発達援助をなし得るか,それが私たちの課題としてある.毎月行うプログラムの中で,1人ひとりの可能性を実践の中で見いだしていくことは,私たちにとって大変勉強になった.例えば,表情のない子が花開くように笑った.その原因は何であったかの探究は,可能性を発見する手がかりをつかむ上で重要である.月1回のことだから,その発見が日常生活の中に生かされるよう,父母との交流も大切だ.
まだ浅い経験ではあるが,参加希望者が多く,4月から19名の生徒を30名にふやした.残念ながらくじ引きである.希望しても入れない子供がいるのは心苦しいことである.いつか,みんなが入れる大きな〈にちようひまわり〉にしたいものだ.
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