特集 医療ボランティア
ボランティア活動を体験して
パーキンソン病の夫を看護するOさんとのかかわり
岡崎 栄子
1
1日野市ボランティアセンター
pp.649-651
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919574
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Oさん,71歳,妻と2人暮らし.
約10年前,自転車にうまく乗れない,歩き方がおかしいと感じていたが,近医では診断がつかなかった.2年後,都心のN大学病院でパーキンソン病と診断され,以後,通院していたが,病状の進行とともに通院も困難となり,医療から離れていた.
1976(昭和51)年,‘神経難病検診’が日野市で行われることを知り,受診,ボランティアの送迎サービスによって会場に行くことができ,そこで専門医療と内科の家庭医と出会い,以来,都立神経病院の‘在宅診療班’と家庭医の往診を受けていた.しかし,病状は進み,寝たきり,幻覚が激しく,失禁状態になった.家族看護力のニードが高まるに反して,妻も老齢で体力が低下していき体調を崩して看護が困難になった.
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