看護に生かす交流分析・11
人生脚本の分析[1]
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.461-464
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919533
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人生脚本とは
交流分析は,人間の一生を<一編のドラマのようなもの>と理解する.すなわち,‘それぞれの人がその人なりの脚本を与えられていて,自分の人生という舞台で,脚本に書かれた筋書きに従って,自分の役割を演じている’1)と考えるのである.
バーンは,人生脚本(scripts)を‘無意識の人生計画’(unconscious life plans)と呼び,それは我々の幼児時代に,両親から与えられるものだと言っている.すなわち人生脚本というのは,2-6歳ごろの幼児時代の子供が両親のメッセージに対してなす,‘これからの人生をこう生きよう’という決断なのである.
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