ナーシングホーム アメリカ合衆国の医療と看護の実態・8
‘登録看護婦’制度の確立と‘看護助手’出現の歴史
岡本 祐三
1
1阪南中央病院内科
pp.858-863
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919024
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看護の質を下げる大量の‘看護助手’群
前号で,ナーシングホームにおけるトラブルの多い看護体制の主要な問題は,多数の看護助手が劣悪な生活条件のもとで,ベッドサイドケアの主な担い手として位置づけられていることだ,と述べました.
しかしながら,この大量の看護助手群という存在は,実はアメリカの一般病院における看護,あるいは看護婦,恐らく世界で最も高い社会的地位を獲得しているといわれるアメリカの登録看護婦(R.N.)たちの今日の位置と極めて深くかかわっています.日常の看護において,彼女らがこの助手群を‘使いこなす’のに,いかに苦労していることか.
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