こんにちはメヒコ 看護交換留学記・1
太陽の国[メヒコ]
柴田 美千代
pp.98-100
発行日 1980年1月1日
Published Date 1980/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918870
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なぜメヒコへ行く決心をしたか
この度,12回のシリーズで,メキシコ合衆国(以下,メキシコ)での留学生活をお知らせしようと思います.「留学記」と申しますと,圧倒的に欧米へ行かれた方がたが多く書かれています.友人の中にも‘なぜメキシコへ?’‘イギリスやアメリカのほうが勉強になるのでは?’など,私の渡墨に反応は様々でした.日本人の欧米偏重思考の中で,私たちはあえてこの‘留学計画’に参加し,その土地で生活しながら,政治・経済・歴史・宗教に触れ,そして,看護の分野を通して知り得た多くのメキシコ人と在留邦人の人々と交流しました.準備期間を含めて1年余りの歳月は,‘光陰矢の如し’でしたが,決して忘れることのできない人生のひとコマです.
そんなこんな‘旅の恥じはかき捨て’的発想で乗り込んだ「メキシコ留学記」を,成人専門の古瀬敬子さんと小児専門の私と2人で書くことにします.2つの目より4つの目のほうがより多くメキシコを知っていただけることを期待して…….
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