グラフ
盲友らこぞりてつくる折紙よ……—‘聖明園’にみる盲老人たちの平和な生活
早川 ミツオ
,
本誌
pp.1126-1135
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918807
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老人,しかも視力障害のある老人にとって,老後の生活は,たとえ身体が健康であっても様々な不自由や困難がある.‘聖明園’はそうした盲老人のためのホームとして,1964(昭和39)年に開設された全国で唯一の軽費盲老人ホームである.
学業半ばにして思いもかけず失明を宣告され,一時は光とともに人生の希望さえも失ったという本間昭雄氏(現園長)が,その苦難を克服し,同じ光を失った多くの視力障害者の福祉のために生きることを決意し,失明者の更生相談や点字指導などの訪問援助をつづけながら,盲老人が安心して老後を送れる老人ホームの建設に心血を注いだ活動が実を結んでできたものである.
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