切り取りカード 看護ミニ事典
‘オープンシステム’(open system)/ナースバンク
前田 信雄
1
1国立公衆衛生院衛生行政学部
pp.785-786
発行日 1979年7月1日
Published Date 1979/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918729
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病院病床や設備なとを地域の開業医などに開放するシステムのことをいう.これに対し,病院利用を特定の雇用関係にある医師にのみ限る場合を,クローズド(スタッフ)システムといい,前者は主に米国で一般的にみられる制度,後者は日本の病院で多く採用されているものである.
オープンシステムは,別にオープンスタッフシステム(open staff system)ともいい,病院の職員,特に医師が必ずしも雇用関係になく,連携関係にある場合を指している.つまり.米国では,一般の患者はかかりつけの医師を持っていることが多く,病気のときはまずその医師を受診する.そして,その医師が自分のクリニックだけでは,診断や治療そして入院が無理な場合,その患者を自分が連携しているAならAという病院に入院させる.あるいは,そこで診断や検査などを自らで行う.
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