切り取りカード 看護ミニ事典
ストレス(stress)/バイオニクス(bionics)
宮入 正人
1
1千葉大学看護学部基礎保健学講座
pp.225-226
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918617
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生体は生体自体を取り巻く生活環境の中に生命を維持している.生活環境を大別すると,物理・化学的環境,生物的環境,社会的環境の3つに分類される.これらの諸環境の諸条件は一定不変ではない.気温について言えば,1年のうちで,また1日のうちで昇降があり,食物でも飲料でもその化学的成分は量的にも変動がある.一生体の生活環境の中にはまた他種の生体も生存している.細菌,ウイルス等の種類,量も変動する.また一生体は必ず同種の生体群の中に生存しているが,この群の中の個は他の同種の個によりなんらかの影響を受けている.
このような生活環境の諸条件の変動は,一個の生体に対して外部刺激となる.この外部よりの刺激をストレスと言い,特定の刺激因子をストレッサーと呼ぶ.例えば温度の昇降による刺激はストレッサーであり,家族の中における嫁と姑の間には特殊な人間関係がかもし出す感情的ストレッサーがある.
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