最近の外國外科
Stressと胃分泌,他
Hr Shay
pp.66-67
発行日 1955年1月20日
Published Date 1955/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201565
- 有料閲覧
- 文献概要
潰瘍患者に於て潰瘍を生じ,その再発を促進するSt—ressの重要性は今や十分認識されているが,此の生理的機構が明になつた実験は極く最近行われたものである.
PorterやMovius及Frenchは猿の実験で前視床核及び後視床核を刺戟し,胃液のpHの変化を測定した.前視床核を刺戟すると胃液pHは1/2〜1時間後最高になるが,3時間後元に戻る.此の反応は迷切により完全に中断し得る.後視床核の刺戟では2〜21/2時間後に於て始るpHの低下があり,3時間が最底になり,5時間以内で元に戻る.此の反応は副腎摘除により除去し得る.
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.