病める心の人とともに・12
かわりうる可能性を求めて
羽生 りつ
1
1国立武蔵療養所
pp.1307-1310
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918568
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にがい思い出
私の25年の看護の歩みのなかで,患者さんとの出会いを中心に語りつづけてきましたが,今回で最後となりました.顧みますと,患者さんとの数々の豊かな出会いも,拙文のためその内容が十分表現できなかった点を今は恥じております.
25年という長い年月の間に,精神医療は大きく変化し,看護もそれに応じて変化してきました.この1年間その過程を回顧的につづってきました.戦後の混沌とした社会的背景を背負いながら,看護者は患者さんとのかかわり合いを大切にし,現在まで看護を進めてきました.それを幾分なりとも語ることのできたことをうれしく思っています.
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