ベッドサイドの看護
重篤な感染症を反復する重障児への援助—ルイスバー症候群児の看護と療育
山口 純子
1
1国立療養所長崎病院みどり2棟
pp.1173-1177
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918537
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はじめに
1941年Louis Bar女史によって初めて報告されたルイスバー症候群1)は我が国2)では最近10年間,30例の報告しかなく(厚生省免疫不全研究班の早川浩東大講師の疫学的調査による),重篤な感染症と悪性腫瘍を高率に合併し,短命と言われ,小児神経学・免疫学的立場から注目されている.
本事例は昭和48年5月,当病院入院当時より重篤な気道感染を度々反復し,性格的ゆがみが強く,集団生活指導が非常に困難であったために,重心病棟で長期障害者としてとらえ,本児のゆがんだ性格の克服と,限られた生命を1日でも長く,有意義に過ごすことができるよう援助した経験を報告したい.
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