脳性麻痺児の発達とその援助・5
麻痺児の介助の実際 2—衣服の着脱・1
井上 保
1
1神奈川県立ゆうかり園
pp.989-992
発行日 1978年9月1日
Published Date 1978/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918498
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子供の発達を促す介助の仕方
脳性麻痺児の衣服の着脱を介助する場合,ただ着せればよい,脱がせればよい,というような介助の結果としての現象のみを考えて行ってはいけない.正常児であっても衣服の着脱は,少なくとも5歳かそれ以上にならなければ自立しないので,それまでは母親の介助が必要である.
母親は最初,背臥位に寝かせたままで行っているが,坐位がとれるようになれば坐位を,立位がとれるようになれば立位を,必要に応じて積極的にとらせながら行っている.
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