今月の臨床 子宮外妊娠—新しい視点から
治療の工夫
2.腟式手術の試み
野田 直美
1
,
高倉 哲司
2
,
豊田 長康
1
1三重大学医学部附属病院産科婦人科
2済生会松阪総合病院産婦人科
pp.1030-1032
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904428
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はじめに
近年,低侵襲手術の重要性が認識され,子宮外妊娠に対する手術も腹腔鏡手術が多く行われるようになった.しかし,婦人科では低侵襲手術として従来から腟式手術が行われており,侵襲を小さくする目的で腹腔鏡手術を考慮する場合には,常に腟式手術との比較検討の上で選択されるべきであると考える.
われわれは子宮外妊娠の手術の際に,開腹手術,腹腔鏡手術以外に腟式卵管切除術も試みている.この術式の検討と腹式手術および腹腔鏡手術との比較検討を行ったので紹介する1).
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