病める心の人とともに・6
患者さんから教えられながら成長した私
羽生 りつ
1
1元国立武蔵療養所
pp.636-639
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918421
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戦後の精神科看護の発展過程において,患者さんの声が看護に大きなプラスの影響を与えたことを,見逃がすことはできません.看護者が患者の声を率直に受け止めて,日常の看護に生かすことができたことは,とても大きな意義がありました.このことは,過去の看護のみでなく,現在でもなお重要であるということはもちろんです.そのことを忘れたならば看護の発展はあり得ないと思います.
ここに患者さんからの声,具体的に患者さんからの手紙を通して,自分を見つめることができた昭和30年代の看護を振り返ってみたいと思います.
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