アイディア
頸部損傷患者の洗髪用具の工夫
渡辺 文
1
,
畠山 セイ
1
1秋田労災病院整形外科病棟
pp.218-219
発行日 1977年3月1日
Published Date 1977/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918092
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最近,交通・産業・スポーツ災害による頸髄損傷・頸椎捻挫など頸部に疾患を持つ患者が増加している.これらの患者は,さまざまの問題点を持っているが,身体の保清,特に洗髪は,頸部の安静保持に留意しなければならず,容易に実施できないことが多い.
当病棟では,患者をストレッチャーに仰臥させ,1人が頸部を支え,他の1人が洗髪していた.頸部の不安定さから,患者・看護婦ともに強度の不安と疲労感があった.そこで,車椅子訓練の段階にある頸損患者を対象に,市販の小児用シャンプーハットからヒントを得て洗髪用具を考案した.
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