ホームヘルパー跳びある記・1
山ひだにひっそりと息づく老人たち
星 美代子
pp.94-96
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918068
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看護婦をしていたころから,奥秩父の山を歩き回り,すっかり秩父に魅せられてしまったという星さんの住まいは,そんな山の懐にいだかれた農家の2階にある.
寝たきりの老人を訪問し,全身清拭をし,爪を切り排泄の世話をすると,‘ヘルパーさんはそんなことまでするの’と驚きの声で迎えられたという.15年間全く入浴しなかった老人の体は全く形容できないほどで,爪などはまるで止まり木にとまっている鳥の爪のようだったと,ヘルパーに出た初期のころの驚きを語ってくれる.
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