内視鏡検査と介助の実際・1
内視鏡とパラメディカル
小黒 八七郎
1
1国立がんセンター内科
pp.77-80
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918063
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はじめに
今日,内視鏡検査は消化管や気管支を初めとして非常に広範囲にわたっており,各種疾患の診断には放射線検査とともに欠かすことはできない.内視鏡検査法と診断学は年々進歩向上し,また,内視鏡器械も年とともに機種が増し,かつ複雑・精巧になってきている.内視鏡検査に従事する医師がこれらに精通し,研究を積んでいかなければならないことはもちろんであるが,内視鏡に携わるパラメディカルの人々もまた,多方向にわたる内視鏡業務をよく理解し熟練していなければ,安全で正確かつ円滑な内視鏡検査を遂行することは難しい.
‘内視鏡パラメディカルワーカー’とは医師以外の内視鏡医療従事者の意味であって,我々の調査によると,その大部分は看護婦である.次に内視鏡パラメディカル業務を大別してみると,まず第一に患者を中心とした看護業務,次に器械の保存・維持を中心とした業務,そして予約や資料などに関する事務とに分けることができる.
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